\r\n\r\n前回、あなたのご家族が介護が必要な状況になった時、「一人で抱え込まず、病院の『地域連携室・医療福祉相談室』で専門家に相談しましょう」ということをお伝えしました。\r\n\r\nさて、今回は、「地域での相談先」のお話です。\r\n\r\n隣町に住むハイキングが好きな母。\r\n足を骨折して、ギプスは外れましたが、前と同じように歩くことが難しい状態。リハビリや家事のことを相談したい。\r\n\r\nそんなときに、介護のことで相談できる場所・人を知っていますか？\r\n\r\n「市役所かな……」\r\n「お友達かな……」\r\n「近所のおばあちゃん、デイサービスの車が迎えにきているのを見たことあるけど、ご家族に聞いたらわかるかな？」 \r\n\r\n\r\n\r\n

地域で介護を相談できるところとは？

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地域での介護の相談先は「地域包括支援センター」

\r\n\r\n地域包括支援センターは、平成18年に介護保険法で「ワンストップ相談窓口」として市町村が設置主体となり、設置されました。\r\n\r\n保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員の3職種の方が配置されています。\r\n\r\n

地域包括支援センターは、ワンストップ相談窓口

\r\n\r\n例えば、こんな経験はありませんか？\r\n\r\n子供の保育園の事で相談があって、市役所に行ったのに、いくつもの窓口を転々とし、その度に一から自分の相談事を話さなきゃいけない。\r\n結局、解決するのに1時間もかかった。\r\n小さい子を連れて、荷物を持って、ホント大変だった。\r\n \r\n\r\n\r\nこういったことは、「介護」のことでもよくある話しです。\r\n\r\n地域包括支援センターでは、相談者の方が迷わないように、まずひとつの窓口で話を聞いてくれます。\r\n\r\nセンターで解決できること、専門家に橋渡しをした方がいいことと整理し、必要に応じて担当者に事前に連絡し、つなぐことをしてくれます。\r\n\r\n

地域包括支援センターで相談できること

\r\n\r\n地域包括支援センターでは、以下のようなことが相談できます。\r\n\r\n

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• 介護保険の利用の仕方

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• 介護保険以外の地域の福祉サービス

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• 民間業者が提供しているサービス（宅配弁当、介護タクシー等）

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• 施設入所

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\r\n\r\n\r\n\r\nまた、「介護費用って、どのくらいかかるのかな？　母は年金が少ないんだけど、支払っていけるかな？」「近所のお宅のポストに新聞が溜ってるの。いつも元気に挨拶して下さるおじいちゃんがが、ここ2～3日お顔を見なくて心配」\r\n\r\nそんな「ちょっと、相談しにくいな」と思うようなこともご相談できます。\r\n\r\n地域包括支援センターには守秘義務（職務上知り得た内容は、第三者に漏らさないこと）がありますので、安心して相談できます。\r\n\r\n

地域包括支援センターはどこにあるの？

\r\n\r\nインターネットで「介護を受ける方のお住まいの市町村名　地域包括支援センター」と検索してみてください。\r\n（例）「藤沢市　地域包括支援センター」\r\n\r\nすると、市役所で紹介されている地域包括支援センターのページが出てきます。\r\n\r\n実は、地域包括支援センターは、小学校のように市町村の中でも地区ごとに担当のセンターが決まっています。\r\nご自分の地区の担当のセンターをご確認ください。\r\n\r\n\r\n\r\n

地域包括支援センターへの相談の手順・方法

\r\n\r\n相談される時は、事前に電話予約をされることをお勧めします。\r\n相談時間をゆっくりとってもらえますよ。\r\n\r\nまた、「小さな子どもを連れてはなかなか行けない」という場合は、自宅にスタッフが訪問し、家で話を聞いてもらえます。\r\n\r\nまずは、「ひとりで抱え込まず、誰かに相談すること」ですね！

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smileライフコーチ 林英奈（あやな）

日本福祉大学卒業後、医療ソーシャルワーカー、地域包括支援センター、ケアマネジャーを経験。一児の母。2015年岐阜から神奈川へ転居。\r\n母として、妻として、ソーシャルワーカーとして、自分自身が「笑顔」でいることが、家族やまわりの幸せであると実感。「笑顔」をキーワードとして3つの「なりたい」を応援している。